青赤ミラーと青単は別項目へ分離。
相手はテンポ展開に弱いので、基本的には《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》は両方残したい。《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》は《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》の前に無力なので抜く。《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》で空中を制圧された時のアタッカーとして重要なので、アンコウがいようが《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》と《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》は残す。
-4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
-2《稲妻/Lightning Bolt》
+3《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
+3《紅蓮破/Pyroblast》
相手が《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》を複数採用している気配を感じた場合、忍者の攻撃を通したい関係上稲妻を減らしたくない。その場合悪党を抜いて稲妻を残すスロットを捻出するのも一考に値する。
《雪崩し/Skred》の都合上、アンコウを射程に収められる土地5までは伸ばしたい。つまり相応にカードアドバンテージを稼いでいく必要があるので、基本的にドロー関係に手をつけるべきではないと思うが、土地を戻す動きがこのマッチアップだと本当に弱いので《噴出/Gush》は減らしてもいいかも知れない。
相手はテンポ展開に弱いので、基本的には《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》は両方残したい。《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》は《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》の前に無力なので抜く。《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》で空中を制圧された時のアタッカーとして重要なので、アンコウがいようが《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》と《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》は残す。
-4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
-2《稲妻/Lightning Bolt》
+3《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
+3《紅蓮破/Pyroblast》
相手が《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》を複数採用している気配を感じた場合、忍者の攻撃を通したい関係上稲妻を減らしたくない。その場合悪党を抜いて稲妻を残すスロットを捻出するのも一考に値する。
《雪崩し/Skred》の都合上、アンコウを射程に収められる土地5までは伸ばしたい。つまり相応にカードアドバンテージを稼いでいく必要があるので、基本的にドロー関係に手をつけるべきではないと思うが、土地を戻す動きがこのマッチアップだと本当に弱いので《噴出/Gush》は減らしてもいいかも知れない。
Pauperトロンを考える① 相手のタイプ分け
2017年10月23日 Pauper コメント (2)11/1参考リスト更新に伴って改訂
2017年10月現在、Pauper環境でトロンを使うデッキは3種類に分類される。
1. ムラーサトロン
2. ディンローヴァトロン
3. ティムールトロン
1.はイゼットロン及び青赤ポストの流れを汲む、青赤重コントロールに《予言のプリズム/Prophetic Prism》による色マナを活かして《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》や《神秘の指導/Mystical Teachings》をタッチしたもの。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/793156#paper
2. はディンローヴァの恐怖により誕生したデッキで、これを《記憶の壁/Mnemonic Wall》ととも《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》で使いまわすことでハーフロックすることを目指している。1. と異なり、相手クリーチャーの除去をほぼせず、多めに取った《一瞬の平和/Moment’s Peace》で軽減して完成まで耐える方式。昔エクステンデッドにあった青緑トロンの系列と言える。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/809904#paper
3. は無色トロンタッチ各色、とでも言うのが適切なデッキ。一応、メインとなるタッチ先が緑青赤の3色なのでティムールと呼ばれているものの、色マナを大量投入したマナフィルターのアーティファクトに頼り、そのドロー力を活かして重生物や《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》を探して叩きつける構成になっている。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/787819#paper
3. はエイトグを封殺する《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》をメインに採用する都合上、親和に対して相当強いのが特色だが、マナフィルターを叩かれると脆く、青単デルバーへの相性はかなり悪かった。
親和に対しては強いが、元々そう良くはなかったストンピィ相手の相性が、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》による強化で悪くなったり、バーンの速度が上がったりでメタ的に苦しくなったものと思われる。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/808878#paper
正直今ではほぼ見ないデッキなので気にしないでもいいと思うと書いていたが、どうも最近《不憫なグリフ/Wretched Gryff》メイン4積みの構成で復活したようだ。思わずダルっと声が出そうな感じ。(青赤での)対戦経験が少ないので現在のこのデッキについてはよく分からない。
2017年10月現在、Pauper環境でトロンを使うデッキは3種類に分類される。
1. ムラーサトロン
2. ディンローヴァトロン
3. ティムールトロン
1.はイゼットロン及び青赤ポストの流れを汲む、青赤重コントロールに《予言のプリズム/Prophetic Prism》による色マナを活かして《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》や《神秘の指導/Mystical Teachings》をタッチしたもの。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/793156#paper
2. はディンローヴァの恐怖により誕生したデッキで、これを《記憶の壁/Mnemonic Wall》ととも《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》で使いまわすことでハーフロックすることを目指している。1. と異なり、相手クリーチャーの除去をほぼせず、多めに取った《一瞬の平和/Moment’s Peace》で軽減して完成まで耐える方式。昔エクステンデッドにあった青緑トロンの系列と言える。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/809904#paper
3. は無色トロンタッチ各色、とでも言うのが適切なデッキ。一応、メインとなるタッチ先が緑青赤の3色なのでティムールと呼ばれているものの、色マナを大量投入したマナフィルターのアーティファクトに頼り、そのドロー力を活かして重生物や《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》を探して叩きつける構成になっている。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/787819#paper
3. はエイトグを封殺する《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》をメインに採用する都合上、親和に対して相当強いのが特色だが、マナフィルターを叩かれると脆く、青単デルバーへの相性はかなり悪かった。
親和に対しては強いが、元々そう良くはなかったストンピィ相手の相性が、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》による強化で悪くなったり、バーンの速度が上がったりでメタ的に苦しくなったものと思われる。
参考リスト:
https://www.mtggoldfish.com/deck/808878#paper
正直今ではほぼ見ないデッキなので気にしないでもいいと思うと書いていたが、どうも最近《不憫なグリフ/Wretched Gryff》メイン4積みの構成で復活したようだ。思わずダルっと声が出そうな感じ。(青赤での)対戦経験が少ないので現在のこのデッキについてはよく分からない。
Pauper Challenge参加記録
2017年10月25日 Pauper一度参加したいと常々思っていたので、時間が取れた10/23に前日昼寝をした上で参加してみた。73名参加のスイス7R+8名での決勝シングルエリミネーション。6Rで終わるものだと完全に思い込んでいたので、7R目が始まった時点で大変驚いた。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-10-23
https://www.mtggoldfish.com/tournament/pauper-challenge-10942638#paper
金魚の方はプレイヤー名を「pilot」と表記してくれていて少し嬉しい。
結果としては予選6-1でシングルエリミネーションに進出するも、初戦で切られて敗退、ベスト8止まり。負けた2つはともにボロスで実に悔しい。
当たった相手は、
R1:(見た範囲では)青赤黒トロン
https://www.mtggoldfish.com/deck/795479#paper
恐らくこれのコピーもしくは多少のアレンジ程度。
R2:黒コン(昔からある信心型)
R3:ボロス(シングルエリミにも進出したmlovboさん、この人は予選ラウンド6-0からの最後6-1なのでトップだった)
https://www.mtggoldfish.com/deck/803587#paper
ここで一つ負け。G1で最近《電謀/Electrickery》はメインに無いからとケアを怠って壊滅して負け、G2は《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》で負け。今後標準搭載されるなら極めて厳しいサイドカードだと感じる。
R4:青赤パズル
G1で、ブロック指定後停止するのチェックが外れていて、折角前ターンにカウンター合戦でタップアウトさせたにも関わらず忍術し損ねる痛恨のミス。G2,G3は取ったものの際どい勝利になってしまった。
R5:ボロス
ボロスキティ相手は、サイド後も含めるとカルドーサ時代なら60-40、統治者型が主になってやや苦しくなった現在でも55-45位には青赤側が有利だという認識。
R6:青単デルバー
https://www.mtggoldfish.com/deck/803604#paper
G1はダイスロールで勝った上でスプライトが2枚手札に居たので勝ち。G2では以前書いたサイドを実行し、忍者抜きのメリットで序盤の防戦は安定。ただし中盤優位に立った所から勝ち切る点には少し課題を感じたので、やはり全抜きは良くないかな?とも思う。
元々、お互いが土地とクリーチャーをずらずらと並べた上で盛大にマナフラッドするようなゲームになると青単の方が少しだけ有利(カウンターの枚数、ゴーレムの存在、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》の存在)な気がするので、忍者2程度は後手でも欲しいかも。このマッチではゴーレムの対処に成功し、最後のライフをデルバーと一緒に殴って削りきり。
R7:青黒フリッカー
いつの間にか全く入賞しないデッキになっているが、青赤デルバー的にはあまり当たりたくはない相手。G1はたまたま対抗呪文を3枚引いた所相手の《熟考漂い/Mulldrifter》連打と噛み合って勝ち。G2は《水流破/Hydroblast》+《払拭/Dispel》でテンポ良く神官を守られて忍者の攻撃を通せずに負け。G3は飛行で殴りきり。ラストターンに《見栄え損ない/Disfigure》を喰らうリスクこそあったが、《死の重み/Dead Weight》を既に見ていたので採用枚数は多くないと見て、1マナオープンの相手にスプライトを素出し×2で飛行2点を追加して勝ち。
実際採用数は1枚のみだったようだ。
https://www.mtggoldfish.com/deck/803591#paper
準々決勝:ボロス
https://www.mtggoldfish.com/deck/803586#paper
G1で長引いた上で負け。G2で統治者を崩せず、「無理に統治者を奪っても相手ライフを削りきる前に自ライブラリが尽きる可能性高」という状況に。しょうがないのでライブラリアウトを狙うが、G3で時間内に勝たないといけないプレッシャーに追われてミスして負け。状況が既に厳しいのでミスがなくとも負けていた可能性も高いが、寿命が縮んだのは間違いない。
AM2時開始、準々決勝終了時点で9時。長丁場で疲れた。
当たり運はまぁ悪くない部類だったのだろう。ストンピィや親和の類も出場は当然していたようだが、大量に居るボロスが序盤でそれらを喰ってくれた結果、オポ上位にはそれらが来なかったようだ。
上位リストの中では、mlovboさんのリストが最もPauper Challengeに合わせて洗練されたものと感じた。《赤の防御円/Circle of Protection: Red》を切っている分バーンには弱いが、そもそもわざわざ25チケを費やした上でバーンを回す単調な6時間を過ごしたい人はそう多くはないだろう。リーグで活きる回転が早い利点が完全に死ぬし。
このリストは、メインの《電謀/Electrickery》、サイドの《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》により、ミラーを強く意識していることが伺える。まぁ準決勝でミラーで負けてるんだけども。
前回Challengeでの優勝といい、今回の入賞数といい、ボロスがメタゲーム的に良いポジションに居るのは確かなようだ。ボロスのミラーマッチを意識して、今後のボロスで《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》のサイド採用が増えていくならば、青赤デルバー側不利に傾いていくため、何かしらの対抗策が必要となると思われる。
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-10-23
https://www.mtggoldfish.com/tournament/pauper-challenge-10942638#paper
金魚の方はプレイヤー名を「pilot」と表記してくれていて少し嬉しい。
結果としては予選6-1でシングルエリミネーションに進出するも、初戦で切られて敗退、ベスト8止まり。負けた2つはともにボロスで実に悔しい。
当たった相手は、
R1:(見た範囲では)青赤黒トロン
https://www.mtggoldfish.com/deck/795479#paper
恐らくこれのコピーもしくは多少のアレンジ程度。
R2:黒コン(昔からある信心型)
R3:ボロス(シングルエリミにも進出したmlovboさん、この人は予選ラウンド6-0からの最後6-1なのでトップだった)
https://www.mtggoldfish.com/deck/803587#paper
ここで一つ負け。G1で最近《電謀/Electrickery》はメインに無いからとケアを怠って壊滅して負け、G2は《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》で負け。今後標準搭載されるなら極めて厳しいサイドカードだと感じる。
R4:青赤パズル
G1で、ブロック指定後停止するのチェックが外れていて、折角前ターンにカウンター合戦でタップアウトさせたにも関わらず忍術し損ねる痛恨のミス。G2,G3は取ったものの際どい勝利になってしまった。
R5:ボロス
ボロスキティ相手は、サイド後も含めるとカルドーサ時代なら60-40、統治者型が主になってやや苦しくなった現在でも55-45位には青赤側が有利だという認識。
R6:青単デルバー
https://www.mtggoldfish.com/deck/803604#paper
G1はダイスロールで勝った上でスプライトが2枚手札に居たので勝ち。G2では以前書いたサイドを実行し、忍者抜きのメリットで序盤の防戦は安定。ただし中盤優位に立った所から勝ち切る点には少し課題を感じたので、やはり全抜きは良くないかな?とも思う。
元々、お互いが土地とクリーチャーをずらずらと並べた上で盛大にマナフラッドするようなゲームになると青単の方が少しだけ有利(カウンターの枚数、ゴーレムの存在、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》の存在)な気がするので、忍者2程度は後手でも欲しいかも。このマッチではゴーレムの対処に成功し、最後のライフをデルバーと一緒に殴って削りきり。
R7:青黒フリッカー
いつの間にか全く入賞しないデッキになっているが、青赤デルバー的にはあまり当たりたくはない相手。G1はたまたま対抗呪文を3枚引いた所相手の《熟考漂い/Mulldrifter》連打と噛み合って勝ち。G2は《水流破/Hydroblast》+《払拭/Dispel》でテンポ良く神官を守られて忍者の攻撃を通せずに負け。G3は飛行で殴りきり。ラストターンに《見栄え損ない/Disfigure》を喰らうリスクこそあったが、《死の重み/Dead Weight》を既に見ていたので採用枚数は多くないと見て、1マナオープンの相手にスプライトを素出し×2で飛行2点を追加して勝ち。
実際採用数は1枚のみだったようだ。
https://www.mtggoldfish.com/deck/803591#paper
準々決勝:ボロス
https://www.mtggoldfish.com/deck/803586#paper
G1で長引いた上で負け。G2で統治者を崩せず、「無理に統治者を奪っても相手ライフを削りきる前に自ライブラリが尽きる可能性高」という状況に。しょうがないのでライブラリアウトを狙うが、G3で時間内に勝たないといけないプレッシャーに追われてミスして負け。状況が既に厳しいのでミスがなくとも負けていた可能性も高いが、寿命が縮んだのは間違いない。
AM2時開始、準々決勝終了時点で9時。長丁場で疲れた。
当たり運はまぁ悪くない部類だったのだろう。ストンピィや親和の類も出場は当然していたようだが、大量に居るボロスが序盤でそれらを喰ってくれた結果、オポ上位にはそれらが来なかったようだ。
上位リストの中では、mlovboさんのリストが最もPauper Challengeに合わせて洗練されたものと感じた。《赤の防御円/Circle of Protection: Red》を切っている分バーンには弱いが、そもそもわざわざ25チケを費やした上でバーンを回す単調な6時間を過ごしたい人はそう多くはないだろう。リーグで活きる回転が早い利点が完全に死ぬし。
このリストは、メインの《電謀/Electrickery》、サイドの《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》により、ミラーを強く意識していることが伺える。まぁ準決勝でミラーで負けてるんだけども。
前回Challengeでの優勝といい、今回の入賞数といい、ボロスがメタゲーム的に良いポジションに居るのは確かなようだ。ボロスのミラーマッチを意識して、今後のボロスで《真紅の見習い僧/Crimson Acolyte》のサイド採用が増えていくならば、青赤デルバー側不利に傾いていくため、何かしらの対抗策が必要となると思われる。
初出時のメタゲームから見る青赤パズルの起源
2017年10月27日 Pauper久しぶりに戦ってふと思い出したのでまた忘れてしまわないうちに。
こうした紹介のおかげか、実績の割に案外知名度のあるデッキであるようだし紹介しておくことに多少の意味はあるだろう。
初出はこれ。製作者はmlovboさん。
https://www.mtggoldfish.com/deck/533387#online
当時の最終型がこれ。非常に重要な変化なので是非こちらのリストも見て欲しい。
https://www.mtggoldfish.com/deck/551549#online
さて、このデッキがノンクリーチャーなのには明確な理由がある。当時のメタゲーム状況から僕が推測する分にはだが。というのも、2016年夏以降のPauperリーグのメタゲームは、
青赤ドレイク VS 他の雑多なデッキ(主に高速なアグロデッキ)
↓
ドレイクが禁止で消滅
↓
ドレイク環境の名残でアグロが多数を占める環境となる
↓
そこをメタったアグロカルドーサが覇権を握る
↓
カルドーサを食い物にするため生まれた2つの新デッキ、青黒ネズミと青赤コントロールが興隆
という流れで展開していた。この時点で2016年末。
ここで起こったのが、2つ(カルドーサも含めると3つ)のデッキに共通する、「重めだがcipでアドバンテージを獲得するクリーチャーを持つ」という特徴を意識して、《霊魂放逐/Remove Soul》系のカウンターの採用が増えるという変化だ。
そこへ殴り込みをかけたのがこのデッキで、
・青くて遅めのデッキなら必須採用だった《熟考漂い/Mulldrifter》を不採用
・フィニッシャーには当初《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》、後に《双角の連続襲撃/Flurry of Horns》を採用
という、クリーチャーを中心に回るPauper界では革新的な構造で《霊魂放逐/Remove Soul》系を腐らせていた。
それでいて、自身が潤沢に《除外/Exclude》を使うことで、ソーサリータイミングのcipクリーチャーによるアドバンテージ獲得を許さないという方向性を持っているのは当時の最終型のリストが雄弁に語っている通り。
青赤パズルは元々、cipクリーチャーに偏った環境を制するために作られたコントロールメタのコントロールだったと言っていいだろう。
Q. ところで今使うならどういう形に?
A. 正直2017年10月末現在では《除外/Exclude》や《霊魂放逐/Remove Soul》が大量積みされていることはまずないので、ノンクリにする必要が全くない。《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》の存在もあるし、《熟考漂い/Mulldrifter》の場に2/2飛行を出しつつ2ドローという頭おかしい性能を捨てる程の魅力が今《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》にあるかというとそうでもないだろう。コントロールなのに赤の防御円で即詰みする致命的な構造からも脱却できるし、素直に青いアドバンテージクリーチャー達を採用していい。
ただし、《除外/Exclude》大量積みという方向はそれなりに有望だと見ている。統治者型になったボロスはクリーチャーのカウンターによる対処が今までよりも更に重要になったし、そのボロスをマナベースで押しつぶす多色トロンはやはりcipクリーチャーに激しく依存している。それらを狩る方向性としてパーミ系のコントロールは悪くないと思う。
ただ一つ残る問題は、その方向性は青黒でやるべきことだということだ。理由は別の話になるのでまた別項で。
ストンピィに勝つ!!!! 青赤パズルはどうですか?
http://mtgsugarless.hatenablog.com/entry/2017/04/26/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%A3%E3%81%AB%E5%8B%9D%E3%81%A4%21%21%21%21_%E9%9D%92%E8%B5%A4%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F
こうした紹介のおかげか、実績の割に案外知名度のあるデッキであるようだし紹介しておくことに多少の意味はあるだろう。
初出はこれ。製作者はmlovboさん。
https://www.mtggoldfish.com/deck/533387#online
当時の最終型がこれ。非常に重要な変化なので是非こちらのリストも見て欲しい。
https://www.mtggoldfish.com/deck/551549#online
さて、このデッキがノンクリーチャーなのには明確な理由がある。当時のメタゲーム状況から僕が推測する分にはだが。というのも、2016年夏以降のPauperリーグのメタゲームは、
青赤ドレイク VS 他の雑多なデッキ(主に高速なアグロデッキ)
↓
ドレイクが禁止で消滅
↓
ドレイク環境の名残でアグロが多数を占める環境となる
↓
そこをメタったアグロカルドーサが覇権を握る
↓
カルドーサを食い物にするため生まれた2つの新デッキ、青黒ネズミと青赤コントロールが興隆
という流れで展開していた。この時点で2016年末。
参考:
青黒ネズミ(青黒フリッカー)
https://www.mtggoldfish.com/deck/521412#online
リーグの結果から観測する分にはこのアーキタイプはこの人が祖。
青赤コントロール
https://www.mtggoldfish.com/deck/539939#online
*メインから《本質の散乱/Essence Scatter》を2枚採用している
ここで起こったのが、2つ(カルドーサも含めると3つ)のデッキに共通する、「重めだがcipでアドバンテージを獲得するクリーチャーを持つ」という特徴を意識して、《霊魂放逐/Remove Soul》系のカウンターの採用が増えるという変化だ。
そこへ殴り込みをかけたのがこのデッキで、
・青くて遅めのデッキなら必須採用だった《熟考漂い/Mulldrifter》を不採用
・フィニッシャーには当初《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》、後に《双角の連続襲撃/Flurry of Horns》を採用
という、クリーチャーを中心に回るPauper界では革新的な構造で《霊魂放逐/Remove Soul》系を腐らせていた。
それでいて、自身が潤沢に《除外/Exclude》を使うことで、ソーサリータイミングのcipクリーチャーによるアドバンテージ獲得を許さないという方向性を持っているのは当時の最終型のリストが雄弁に語っている通り。
青赤パズルは元々、cipクリーチャーに偏った環境を制するために作られたコントロールメタのコントロールだったと言っていいだろう。
Q. ところで今使うならどういう形に?
A. 正直2017年10月末現在では《除外/Exclude》や《霊魂放逐/Remove Soul》が大量積みされていることはまずないので、ノンクリにする必要が全くない。《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》の存在もあるし、《熟考漂い/Mulldrifter》の場に2/2飛行を出しつつ2ドローという頭おかしい性能を捨てる程の魅力が今《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》にあるかというとそうでもないだろう。コントロールなのに赤の防御円で即詰みする致命的な構造からも脱却できるし、素直に青いアドバンテージクリーチャー達を採用していい。
ただし、《除外/Exclude》大量積みという方向はそれなりに有望だと見ている。統治者型になったボロスはクリーチャーのカウンターによる対処が今までよりも更に重要になったし、そのボロスをマナベースで押しつぶす多色トロンはやはりcipクリーチャーに激しく依存している。それらを狩る方向性としてパーミ系のコントロールは悪くないと思う。
ただ一つ残る問題は、その方向性は青黒でやるべきことだということだ。理由は別の話になるのでまた別項で。