久しぶりに戦ってふと思い出したのでまた忘れてしまわないうちに。


ストンピィに勝つ!!!! 青赤パズルはどうですか?

http://mtgsugarless.hatenablog.com/entry/2017/04/26/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%A3%E3%81%AB%E5%8B%9D%E3%81%A4%21%21%21%21_%E9%9D%92%E8%B5%A4%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F


こうした紹介のおかげか、実績の割に案外知名度のあるデッキであるようだし紹介しておくことに多少の意味はあるだろう。

初出はこれ。製作者はmlovboさん。
https://www.mtggoldfish.com/deck/533387#online

当時の最終型がこれ。非常に重要な変化なので是非こちらのリストも見て欲しい。
https://www.mtggoldfish.com/deck/551549#online

さて、このデッキがノンクリーチャーなのには明確な理由がある。当時のメタゲーム状況から僕が推測する分にはだが。というのも、2016年夏以降のPauperリーグのメタゲームは、

青赤ドレイク VS 他の雑多なデッキ(主に高速なアグロデッキ)

ドレイクが禁止で消滅

ドレイク環境の名残でアグロが多数を占める環境となる

そこをメタったアグロカルドーサが覇権を握る

カルドーサを食い物にするため生まれた2つの新デッキ、青黒ネズミと青赤コントロールが興隆

という流れで展開していた。この時点で2016年末。


参考:
青黒ネズミ(青黒フリッカー)
https://www.mtggoldfish.com/deck/521412#online

リーグの結果から観測する分にはこのアーキタイプはこの人が祖。

青赤コントロール
https://www.mtggoldfish.com/deck/539939#online
*メインから《本質の散乱/Essence Scatter》を2枚採用している



ここで起こったのが、2つ(カルドーサも含めると3つ)のデッキに共通する、「重めだがcipでアドバンテージを獲得するクリーチャーを持つ」という特徴を意識して、《霊魂放逐/Remove Soul》系のカウンターの採用が増えるという変化だ。

そこへ殴り込みをかけたのがこのデッキで、

・青くて遅めのデッキなら必須採用だった《熟考漂い/Mulldrifter》を不採用
・フィニッシャーには当初《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》、後に《双角の連続襲撃/Flurry of Horns》を採用

という、クリーチャーを中心に回るPauper界では革新的な構造で《霊魂放逐/Remove Soul》系を腐らせていた。

それでいて、自身が潤沢に《除外/Exclude》を使うことで、ソーサリータイミングのcipクリーチャーによるアドバンテージ獲得を許さないという方向性を持っているのは当時の最終型のリストが雄弁に語っている通り。

青赤パズルは元々、cipクリーチャーに偏った環境を制するために作られたコントロールメタのコントロールだったと言っていいだろう。





Q. ところで今使うならどういう形に?

A. 正直2017年10月末現在では《除外/Exclude》や《霊魂放逐/Remove Soul》が大量積みされていることはまずないので、ノンクリにする必要が全くない。《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》の存在もあるし、《熟考漂い/Mulldrifter》の場に2/2飛行を出しつつ2ドローという頭おかしい性能を捨てる程の魅力が今《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》にあるかというとそうでもないだろう。コントロールなのに赤の防御円で即詰みする致命的な構造からも脱却できるし、素直に青いアドバンテージクリーチャー達を採用していい。

ただし、《除外/Exclude》大量積みという方向はそれなりに有望だと見ている。統治者型になったボロスはクリーチャーのカウンターによる対処が今までよりも更に重要になったし、そのボロスをマナベースで押しつぶす多色トロンはやはりcipクリーチャーに激しく依存している。それらを狩る方向性としてパーミ系のコントロールは悪くないと思う。

ただ一つ残る問題は、その方向性は青黒でやるべきことだということだ。理由は別の話になるのでまた別項で。
mw

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索