まとめ:
・ナーセットとサヒーリには新デッキが誕生しそうな力を感じる
・既存デッキにすんなり入る《爆発域/Blast Zone》と《リリアナの勝利/Liliana’s Triumph》はともかく、他の騒がれてるカードは微妙では?


申し訳程度のPauper目線
《オブ・ニクシリスの残虐/Ob Nixilis’s Cruelty》

青黒デルバーが《魂の刈り取り/Soul Reap》なんかを最近積んでる所と入れ替わるのはまず間違いない。個人的には2枚以上入ってくると思う。ただ、このカードを意識して《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》の採用数が減少したりはしなさそう。結局相手の嵐縛りへの一番効率的な回答は嵐縛りなので。

他のカードは統治者が禁止されて環境からフォグ効果が衰退したらまた会おうという感じ。結構面白いカード多いけどね。

レガシー目線

《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》

何故か空を飛んでるすごいやつ。さておき、デスタクの土地単及びデプスコンボ殺しとしての前評判も高いカードだが、デスタクは元々その辺りのデッキに耐性が高いので結局入らないのではないだろうか、サーチできないし。

ただ、よく似た構造でありつつも、デスタクと違って
・不毛嵌めで死ぬ
・トミクをサーチできる
・ソープロがない

という特徴を持つ、多色人間デッキにはほぼ確実に1枚サイドに入りそう。

《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》

レオヴォルドもどきになってリベンジのナーセット。受動的なドローは無い代わりにアズカンタ相当の起動型能力を2回使える。レオよりも除去耐性が高く、なおかつ相手が触れてこなくとも即座に手札を回収(しかもただのドローよりかなり強い)、という点でかなりの活躍が予想される。奇跡はこのカードの対策を余儀なくされ、t赤が再び主流になっていくのではないかと思う。勿論奇跡自体が使うのもあり。

これとダクを組み合わせればお手軽ハンデスだというのもあり、罰火レオから緑を抜いたような青赤ベースのコントロールが誕生しそう。罰火と《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》との相性もいいので、青赤のPWベース、コンボ耐性を補うために黒を足す、という感じをイメージ。

《リリアナの勝利/Liliana’s Triumph》
性能的には文句はないが、暫くは灯争大戦PWの影響で、枠を争うリリアナPWの採用数がちょっと減るのではという気もする。まぁ上位互換だから+αの有無とか関係ないけど。

《悪への引き渡し/Deliver Unto Evil》

ボーラス・プレインズウォーカーとかいう二度勝ち要素(基本的に重いボーラスが定着しているならこんなカードを使うまでもなく勝っているため)を無視してテキストを読むと、4枚墓地から選んで、相手が選ばなかった2枚を墓地に残し、2枚を手札に戻す、悪への引き渡しの再利用は不可、と書いてある。「別名」などの縛りがないし、手札に戻らない2枚も追放されたりはしないため、実は密かにやるのではないかと思っている1枚。コンボに使うには、回収したいレベルのカードを4枚墓地においた上でそれを3マナかけて~という動きが遅いため、グリコン系統に1枚アドバンテージ源として入るかどうかという所だろうが、多少の可能性は感じる。

《炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan》

5枚目チャンドラとしては使えるのかな?ほぼ見た目どおりの性能なので5枚目以降のチャンドラが欲しいのなら。


《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》

書いてあることは確かに凄いのだが、実際そこまで活躍するか?と言われると疑問。緑を入れてパンプとかいう「決まったらいいですね~」と鼻じらんでしまいそうな話は置いておいて基本的な部分から確認していくと、とりあえずこのカードを使う時点で青と赤を含むデルバーであることがほぼ確定。

残る悩みは
・黒を足して、腹心と違ってアンコウと一応共存可能なアドバンテージ要素としつつハンデスを再利用可能にする
・色を足す必要がないという利点を活かした純正の青赤で行く
という所だが、どちらにせよ無視できない問題として、「殴り値がどう考えても低すぎる」というものがある。まして地べたを這いずる1/3では長生きは望めない。
物珍しさに惹かれて暫く試されることはあるだろうが、結局外れていくのではないかと考えている。ただ、モダンでデルバー的なデッキを組むなら入ってもおかしくはないのではと。ウィザードだし。

《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》

見た目のインパクトだけは凄いが、「クリーチャーではない」という一文が非常に辛い。しかも2マナなのでとても重い。ストームとリアニに弱くなり、デルバー系に使えなくなった代わりにSnTと奇跡に強くなったフラスターだと言うことができる。つまり割と微妙。

対抗呪文で相手のクリーチャーを消したいことも結構多い奇跡には入らず、相手のクリーチャーに石鍛冶TNNで対抗できる石鍛冶のサイドに1枚入るかどうかという所ではないだろうか。大した影響はなさそう。

《アングラスの暴力/Angrath’s Rampage》
ソーサリータイミングの布告はデプスコンボに対して無力なことが多いので、

戦慄掘りと比べての難点、
・除去する対象を選べない
やコラガンの命令と比べての難点
・装備を壊したいのに適当に余分な薬瓶をサクられて終わり

を考慮した上でどの位TNNやアンコウを除去しうることが役に立つかという問題。同一タイミングで出たリリアナの勝利のインパクトが強すぎてソーサリーのこれにお呼びは掛からないと予想している。

《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》

過大評価。青いフェアデッキが対コントロールを想定したサイドとしてはナーセットの方が明らかに強いのでフェアデッキのサイドには入らない。

相殺を設置してテフェリーを置いて思案定業で~とかいう話はあるが、冷静に考えてその動きには4マナ以上かかっているわけで、ならジェイスのブレストで予め弾きたいコストを置いておくのでも大差ないだろう。そもそも奇跡のどこにそんなスロットの余裕があるんだという話。「3マナソーサリータイミングのバウンス」を除去枠としてカウントできるはずもないし。

そうなってくると結局アピールできるポイントは3マナになった防御の光網もどきに過ぎず、アドバンテージを積極的に取っていけるわけでもない。

リアニメイトで使うとカウンター対策、サージカル対策、置物墓地対策、とサイドに求める全てを兼ね備えているが、いかんせん重いのと、色が噛み合っていない。単純に3マナが遅いという以上にリアニメイトのようなタイプのデッキだと3マナ出すのが極めてしんどい。
ショーテルで使う場合は2マナランドから即出せる防御の光網の方が強いわけで、結局入るデッキはない。新デッキを誕生させるような力のあるカードにも思えないし。
で、レガシーで活躍しないならこのカードの活躍の舞台ははっきり言って無いと思う。スタンやモダンでこんなの使ってても弱いでしょ。

《爆発域/Blast Zone》
流石に強い。土地単やポスト以外だと、エルドラージストンピィにたまに入ってる《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》と入れ替わるかな?

《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》
ポストが6マナ出してから盤面を一気にまくるのでなく1体除去している程度で間に合うのかはよく知らない。能動的なドローも出来ないので活躍はしなさそう。

《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》

前述の通り、新たな形のグリコンを登場させてもおかしくないレベルのカードだと思う。同盟者ギデ型のようなイメージで奇跡にも試されるかもしれない。青い分サイド後壊されやすいものの、メインから採用しても無理なく餌として処分できるのはやはり大きい。

コメント

nophoto
通りすがり
2019年5月7日17:30

すごい主観の強い、雑な予測ですね。外れて笑いものになる気しかしない。

nophoto
通りすがり
2019年6月1日13:01

現時点でかなり外れているので笑いに来ました。

mw
2019年6月9日23:16

いやー外れ多かったですね。「客観的な評価」というのは結果を見ての複数人の思案によるものなので予測段階なら主観で当然だろとは思いますけれど。

3テフェがあれだけ猛威を振るうとは思いませんでした。スタンモダンで弱いどころかむしろそっちの方が使われてますね。
mw

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